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(愁)
~今にも終わりそうな小説掲載サイト~
Author:水瀬愁
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「ことり。話があるんだ」
「改まってどうしたんですか。朝倉君?」
「実は、前にお前の部屋に忍び込んで……」
とまで言って逃げ出した。混乱する声が聞こえた、いや、聴こえなかった。基本的に気分で動く。それが朝倉純一である。
道すがら、美春に出遭った。挨拶を交わした。珍しくバナナをもっていなかったので、指摘した。
「ご主人様はどうしたんだ?」
「朝倉先輩は美春のことをどう思っていらっしゃるんですか」
「え? いぬっころじゃないのか?」
「殴りますよ」
忠告するセリフを吐きながら殴ってくる(巨大バナナソードで)あたり、音夢に汚されてきている気がする。
あわれなり。天枷美春。(←全力で逃げ出している自分が一番哀れ
「おっと、今はお前と戯れている暇はないんだ」
「何かあるんですか?」
「いや、
とにかく逃げ出した。俺の腰についているバナナを見せ付けるネタは捨てた。数分後には美春も鬼になるだろうから、最後の会話にしては上出来だろう。
「独りになりたくなった」
と思って本土に渡るフェリーに乗ったつもりが、ロンドン行きだった。
他人に思えないお姉さんキャラな美人さんに出会えたので、まあ、良かった。でっかいリボンが可愛かった。
「鬼か?」
「うにゅ~……それ、節分のネタ?」
帰るための賃金が無かったので仕方なく携帯をプッシュ、さくらを召喚する。自家用機でやってきた軽いフットワークの彼女に一言、戸惑う様子を見てほっと一息。
「いや……音夢とかを怒らせちまってな。」
「へぇ。理由は何なの?」
「弄りすぎた」
微妙な顔をされた。君を初恋の相手どころか幼馴染にしたことさえも後悔だよ人生をダ・カーポしたいよなんでこんな奴に攻略されなくちゃいけないんだよ、という視線を向けられた。
桜餅を作り出し、そっとさくらの口に投げ込んだ。
「どこまでも付いていくよ、お兄ちゃん♪」
魔法をかけすぎた。
見た目は和菓子、中身は惚れ薬という桜餅魔法の威力は、さすがといっていい。笑みが引き攣る。
「さくら、離れろ」
「離れないよ」
「俺に死亡フラグを立てるつもりか」
さくらに迫られて修羅場になったことがあるしな(D.Cアニメ参照
「んー。だって、お兄ちゃんをみんなでリンチする予定だもん。ちゃんと連れ帰らないとねー」
「……」
鬼が猫をかぶっていた。もうどうでもいいと、眼を閉じて気を楽にする。
「ヘイ、彼女! 俺とお茶しない?」
「わ、私の寝込みを、ど、どうしたんですか!?」
商店街に逃げたところ、草むらからことりが飛び出してきた。もちろん嘘である。本当はばったり出会っただけだ。
落ち着けという風に片手をあげる。失敗したナンパについて反省会を催した後、口を開ける。
「たぶん……初恋だった」
許されるならば、ブリタニア皇帝様のギアスを我に。混乱の色を濃くしたことりを連れて、とりあえず喫茶店に入ることにした。
「いらっしゃいませ。何名様ですか?」
「見てわからない?」
「奥のテーブルへどうぞ」
店員の女性に喧嘩を売ってみた。軽くスルーされたことに少し凹む。
「今日の朝倉君、ちょっとおかしいですよ」
「何を言うんだ。朝倉ことりクン。僕は別に普段となんら変わりな……って、あれ?」
沸騰していることりを初めてみた。テーブルに突っ伏す彼女に、優しさを込めてそっとおしぼりをかける。勢いをつけて外に飛び出した。
なんだか、今日は冴えない一日である。
「あ、朝倉先輩~バナナをいたるところの穴に差し込んであげましょうか?」
「うげっ」
嫌な奴に遭遇してしまった。ぶちギレている美春。回避すべき相手。退避経路を探す。とりあえず東京ばなな「見ぃつけた~」を投げる。
「ばなな~♪」
気を逸らせているうちに全力で逃げ出す。あの和菓子が崖の向こうに落ちていってしまったことは知っているが、全力で忘れることにする。
まあ、ギャグネタのノリだと人間って死ににくくなるモンだしな。
「最終ボスはここか……」
正直、杉並の家に泊り込もうかと思った。しかし杉並の住所を知らないと気づいて、友達の輪の狭さを痛感することになっただけだった。そんなネガティブに加えてこのネガティブ。いや、これはすでに死の予感といえるほどであろう。
ともかく、おそるおそる玄関に進入す――
ピロリン♪ 朝倉純一はポイズンを嗅いだ。 死はもう目の前だよん☆
「無理だ」
帰宅を断念。異世界の特産物を錬金する妹君を思って、片手をあげる。あばよ、と。
「とまあ、結局ここに戻ってくるわけだが」
「あ、朝倉くん! これってアイシアちゃんのせいで巻き戻ったりしないよね!? あ、朝倉君は、ほんとに、そ、その……」
煮詰めすぎたようだ。コーヒーは煮詰まってしまうとまずいものである。煮詰まりすぎたことりも、いささかまずい。不味いという意味ではないぞ。そういう意味になると断然美味いだろうが、いやまあそんなことは今はどうでもいい。
「ことり。朝倉の性を語るってことは、俺のフェチに付いて来るってことだよな?」
「……へ?」
ハッと我に帰ってくれたことりクン。もう一押し。
「よし、それじゃあ今からろうそくと猿轡とムチを買って来ようか」
「えっと……あ、朝倉君? 私、痛いのはちょっと――」
「いっぱい俺を虐めてくれよ」
爽やかな笑顔でことりの肩に手を置く。ことりは驚いた顔をした。次に冷たい眼を向けてきた。テーブルの下で蹴りによる猛攻を受けた。無音なのが不思議なほど、武闘家のごとき蹴撃の数々だった。テーブルに突っ伏すのは俺の番だった。
ぷんぷんと怒って店を出て行くことりを見届け、やれやれと思う。置き捨てられた勘定書きも、今は甘んじて受け入れられそうである。なんたって、ことりの家に泊めてもらわねばならないのだ。そーゆー雰囲気では困るし、そんなのよりかはギャグチックな方がまだマシである。
祈っておくとしよう。艶やかも良いが、願わくば、日々が面白おかしく幸せでありますように。高校生活とはたった三年しかないのだ。今は、その間にできるいろんな馬鹿げたことを滅一杯やり遂げる時期なのである。だから、祈っておくことにする。どこかのばあちゃんや摩訶不思議なチェリーにではなく、自らの力に。
解説
改めていうが、これはことりSSである。ことりの出番は少ない。どころか、話の本筋すらみえにくかったりする。
だが、そんなことはどうでもいい。思いつくように楽しく書くのがギャグスモ。正式名称ギャグスモールストーリーである。たかがネット小説。好きなやつは寄り集まってくればいいし、好かんやつは来なければいい。ごちゃごちゃに入り混じるたくさんの足跡の中にそっと自分の小さな足跡を混じらせるのが私の生き様なのだ。
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